◆ 5月に葬儀を済まされた喪主様から、お手紙が届きましたのでご紹介します。
『「お袋の葬式のやり方に希望はある?」、「葬式には誰を呼んだらいいかな~?」。
これは埼玉県に住んでいる85歳の母親が急性骨髄性白血病という正常な血液が作れなくなり、いつどうなるか分からない重大な病気であることが一昨年末に判明したあと、年が明けてから思い切って母親に問いかけた質問です。
ところが母親は意外に平然と答えました。「無宗教だからお坊さんは呼ばなくていいよ」、「親戚はみんな年寄りばっかりで来てもらうのは大変だから、誰にも知らせずに家族だけで見送って」。
「えっ、無宗教で家族だけの葬儀?」。一般的な仏式の葬儀をイメージしていた私はこの思いがけない答えに思わず家内と顔を見合わせました。今までそのような葬儀を経験したことがなかったからです。
神奈川県の自宅に戻ってから早速インターネットで調べてみたところ、家族葬というものがあり、無宗教でもできるということが判りましたが、家族葬と真剣に取り組んでいる葬儀社にはなかなかめぐり合えませんでした。
そうこうしているうちにその年の5月に入院が必要な情況になり最悪の事も覚悟しましたがこの時は奇跡的に退院でき、9月からまた元の生活に戻ることができました。しかしそれも長くは続かず、今年の3月に再入院した時に前回担当していただいたお医者様から、「今回は深刻です。」と告げられたのです。
今度こそきちんと家族葬をやってくれる葬儀社を本気で見つけなければならない事態になり、再びインターネットで検索したところ真正面から家族葬に向き合っているホームページに出会うことが出来ました。それが「家族葬ネット」さんでした。送っていただいたパンフレットからも家族葬に対する深い思いが伝わってきましたので、詳細のお話を聞きたくて連絡しますとすぐに来ていただいたのが今回担当してくださった愛甲様でした。
愛甲様はあらゆる宗教と葬儀につきまして豊富な知識をお持ちで、私達夫婦が持っていた家族葬に対する疑問をすべて解明してくださいました。また、見積もっていただいた金額も納得のいくものでした。この時に「家族葬ネット」さんは母や私達の思いをしっかりと叶えてくれる信頼できる葬儀社であることを確信し、いざという時はこちらにお願いしようと心に決めたのです。
そしてそれから一ヶ月が過ぎて母親が病院で息を引き取りました。すぐさま愛甲様に連絡をしたところ日曜日の深夜にもかかわらずてきぱきと段取りをしてくださり、早朝には我が家の母親のための部屋のベッドに遺体が安置されました。
翌日になってスタッフの方に丁寧に湯灌をしていただき綺麗になって納められた母親の棺の周りを大好きな向日葵を交えた美しい生花で包んでくださいました。また遺影も期待以上に素晴らしい出来栄えでニッコリと微笑んだ母の姿がそこにありました。この花祭壇を見られたご近所の方々は口々に「自分もこうしてほしい」と言われるほどです。
そして通夜には弔問客に煩わされることなく妹と家内の両親を交えた5人で静かにゆっくりと母親と時を過ごすことができました。また、愛甲様から突然出された課題で母親に捧げる「贈り名」を考える時は、今までの厳しくも優しく家族や周囲の人に接し、父親の他界後男勝りの行動力で仕事をしながら唐突に一人で海外旅行に行ったり、自分の家を買ったり、仕事を辞めた80歳過ぎてからパソコンや読書、俳句、合唱、太極拳の会で余生を楽しむ姿から「飛翔慈母」という贈り名が自然にでてきました。この贈り名は位牌に書かれ、墓石にも刻まれましたが、自分達で考えましたので一生忘れることはないでしょう。
「家族葬」で故人とじっくりとお別れができ、また「贈り名」で故人のことを深く思うことができる、このような葬儀をしていただきました「家族葬ネット」の愛甲様ならびにスタッフの方々に深く感謝をいたしております。』