家族葬の風「般若心経の葬儀に共感」

◆ 今年は初日から、どこの火葬場も満杯だった。火葬場の霊安室には、冷蔵庫に入りきれないご遺体が、棺に納められ所狭しと並べられていた。

◆ 昨年から密葬(火葬のみ)が随分と増えた。6日の火葬は、親族10名様だけの荼毘だったが、となりの火葬炉では、2人だけの荼毘がおこなわれていた。6日は友引だったが、横浜では友引の日にも火葬ができるように順番で公営の火葬場が開いている。

◆ 翌々日は、埼玉に近い東京都下で葬儀の依頼があった。密葬だった。故人の遺志で親族だけの葬儀だった。葬儀費用もあらかじめ決められた予算でするよう遺言がされていた。密葬に湯灌がプラスされた。

◆ 葬儀は無宗教で行うことになったが、通夜式は行わず、告別式に親族のみなさんがかけつけた。

◆ 喪主さんは、弊社のホームページを隅から隅まで読んでいて、「今月の家族葬」でお坊さんをお呼びせず、かわりに般若心経をみなさんでお唱えする葬儀があることを知り、それに共感され弊社に葬儀を依頼されたようだ。

◆ 告別式が始まった。棺の回りには親族のみなさまから供えられたお花が飾られた。祭壇は無い。枕飾りの線香があるだけだ。ご自宅の葬儀で他人の目を気にしなければ、それだけでも充分だろう。
 
◆ 当初の予定より参列者は増え、30名を超えた。着席ではとても部屋に入りきれない。みなさんには起立のまま、式をおこなうことを告げる。

◆ しかし、親戚の人にとっては、このような式は初めてだろうから、手短かに式の意味と流れを説明する。

◆ A:    今日はお坊さんがいませんから、みなさんにお坊さんのかわりをしていただきます。いっしょに般若心経を お唱えしてもらいますよ。

    手作りの經本を全員に渡す。

     A:    子供たちもおばあちゃんのために読んでね。君たちは孫悟空を知っているよね。西遊記だよね。孫悟空は三蔵法師さんといっしょに旅をします。このお経は、その三蔵法師さんが訳されたお経なんだよ。

    説明すると小学生の男の子と女の子の目が輝いた。

     A:    みなさん、お経はお腹のそこから声を出して読んでください。故人の魂にとどくように声を出してください

  このお経を読むときの心構えを言います。
   お坊さんが葬儀であげているお経は、亡くなった方をお釈迦様のお弟子さんにするために、お釈迦様の教えとは何か、お弟子さんになるための約束事を説いているんです。そして、次の世界に迷うことなく往くように導いてあげているんですね。
    何度もお経を唱えるのは、やはり迷うことが多いからでしょう。故人は、この世に未練があるからです。未練の一番は、この世に残したご家族のことです。うちの子供たちは立派に生活していけるかしら、孫達は健康に育っていけるかしらと気をもむんですね。
   だから、お母さん大丈夫よ、家族みんな仲良く暮らしていくからね。おばあちゃん大丈夫よ、一生懸命勉強して、立派な大人になるからね、とこのお経を読みながら心の中で唱えてください。

 いっしょにゆっくりと般若心経を唱えた。そのあとに一人ずつ線香を上げてもらった。

◆ 最後にお花入れをしてもらった。赤色、ピンク、黄色の薔薇の花もたくさん棺に飾ってもらった。

◆ 喪主のご長男が柩のなかのお母様を見つめながら「ありがとう。お疲れさまでした」と、娘さんも「お母さん、よくがんばったね。お疲れさま」と涙を流す。孫達は「おばあちゃんありがとう。これ読んでね」とお手紙を柩の中へ差し入れた。

◆ 翌日、スタッフが集金に伺ったとき、喪主様から「最初は、親戚のみんながこのような葬儀をどのように思うか、心配していました。でも、みんなが良い葬儀だったと大絶賛でした。」とほめられたそうだ。

◆    般若心経の葬儀は、なによりご家族・ご親族が主体となって葬儀に参加できるのが特徴だ。ご家族・ご遺族が主体となって故人を送る、本来あたりまえのことではありますが、今年も実のある「般若心経の葬儀」を勧めていきたい。


きょうの「ブレイクタイム」

平成29年9月28日(木)

日野皓正児童虐待について

 ミュージシャンからの意見。なるほど、ジャズ深いな。

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日野皓正児童虐待事件について
八幡謙介

<家族葬ネットの思い>

家族葬ネットの愛甲代表のインタビュー動画です。家族葬の表裏をわかりやすく解説しています。

<家族葬ネットの新着情報>

◎2017年1月31日 「おくやみ」欄のアーカイブ・ページを開始。最近、著名人のおくやみ欄に掲載される葬儀に家族葬が増えているので、概要をしるため。

◎2017年1月27日 「リンク集」のページを開始。

◉2016年4月8日 「死と終末期の延命治療」のページに「参考資料」欄を設け、「寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか」の記事を追加。

◉2016年1月29日 「家族葬ネットのヘッドライン」を追加。

2015年10月27日 「おくやみと合掌」と「社長のぼやき」を更新。

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◉別冊宝島「新しい葬儀の本」に家族葬ネットが紹介されました。2015年2月13日発行。

◉家族葬に似合う「ワイン葬」をアップしました。4月1日

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