2005年

10月

15日

家族葬の風「披露宴の挨拶で死亡」

◆ そんなこともあるんだな、とあまりにも突然の死に驚かされる。
 電話口では、か細い奥さまの声が漏れていた。

        Q:    主人が亡くなりました。

 病院の霊安室で、死亡検査のため警察の検査医員を待っている奥さまは、うな垂れていた。事情を聞いた。

◆ その日ご主人は結婚式のため元気に家を後にした。都内の某ホテルで盛大に結婚式は開かれていた。披露宴の席上で司会者に指名され、主賓挨拶に立たれたご主人は、マイクを前に二三言葉を発したかと思うと、その場で崩れ倒れ、いびき声を発し、そのまま息をひきとってしまった。
 おそらく、新郎新婦ならずとも出席者全員が、いったい何が起きたか見当もつかなかっただろう。

◆ ご主人は、団塊世代の某会社の社長さんだった。平日は早朝から夜遅くまで仕事に勤しんだ。無類のゴルフ好きで、休日には、雨が降ろうが風が吹こうがゴルフ三昧だったようで、真夏の炎天下でもラウンドを回っていたようだ。仕事も遊びも全力投球の世代だ。

◆ しーんと静まりかえった霊安室では、奥さまと子供たちが、今のこの時間を信じられないように言葉を失い、ふさぎ込んでいた。

◆ 数時間後、落ち着いた住宅街の一室にご遺体は安置された。
     A:    ご家族のみなさんも動揺されているでしょうが、亡くなられたご主人が一番動揺されているでしょう。みなさんが落ち着かれて、温かくご主人を看取られることが、なによりご主人の魂をやすらかに導くことになりますよ。
    とご家族を落ち着かせる。
 しかし、奥さまの目からは涙が止まらない。

        Q:    お父さんが好きだった曲を弾いてあげて。

    と下のお子様に涙声で頼んだ。
グランドピアノから、小さな音が静かに流れた。きょとんとした目で怪訝そうにチワワがご家族を見つめていた。

◆ 葬儀には、多くの社員と関係者が参列された。式場内は、多くの供花で埋め尽くされた。おそらく、あの結婚式に出席された人たちも大勢来ているのだろう。なぜだか、参列者のみなさんも未だこの事態を理解しがたく、呆然としているように見える。

◆ 奥さまの顔からは生気が失われていた。辛さが伝わってくる。結婚式から葬式へ、ジェットコースターのような落差が一層悲しみに拍車をかけたのだろうか。

◆ あの元気だった姿は、ご遺骨となってお仏壇の前に安置された。心の準備もなく、この日を迎えたご家族の痛ましさに言葉もない。人生は無常なり。


きょうの「ブレイクタイム」

平成29年4月26日(水)

大友克洋さん「バベルの塔」大胆解釈 ざっくり切り込み

 ブリューゲルの「バベルの塔」と大友さんの「バベルの塔」楽しみですね。それにしても、人間の傲慢さを神が戒め、罰を与えた象徴とされる「バベルの塔」、それをいつの時代にも魅かれるのは、罪人としての自虐愛か、マゾヒストの側面を持つ人間のサガなのでしょうかね?。

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バベルの塔

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