家族葬の風「故人を偲んで400名」

◆ 故人はわたしたちスタッフの親戚だった。約一年間の闘病生活の末、奥さまと息子さんを残して、48歳の若さで他界した。

◆ スタッフの話だと会葬者は多くて100名ぐらいとのことだったので中規模の式場を予約した。それも、混んでいたので、3日待ちでやっと予約できた。しかし、故人の会社関係や友人からの供花の注文が多いので不安になり、通夜の前日に、受付のお手伝いをして下さる会社の方に率直に尋ねてみた。「大変失礼かとは思いますが、準備もございますので御社の方から弔問にお出でいただきます人数は何人ぐらいになりますでしょうか」「はっきりとは把握できませんが、故人は人望が厚かったので300名ぐらいは参列すると思います」
 
◆ 300名!その会場には入りきれない。行列だ。困った。ご家族と相談したが、会場の変更はできない。狭い会場で失礼なく、不満のでないように式を進める段取りを考えるしかない。しかも、その式場は、両隣に同じ規模の式場が並んでいる。両隣の式場も同じ時間帯に通夜が入っている。

◆ 会社から300名だと奥さんの関係からも50名、親戚から20~30名。400名は予定しなければならない。奥さまもそこまでご主人の会社から弔問に来てくださるとは予想していなかったようだ。

◆ とりあえず、お清めの会場をもう一つ押さえた。これで120~130名は対応できる。焼香を終えた会葬者をスムーズにお清めの会場に誘導すれば混乱をさけられる。ただし、式場は1階、お清めの会場は2階にあり、その間の距離は約50~60メートルある。案内係の人数を増やせば対応できるが、横の式場の前を横断しなければならないので大げさに立ち振る舞うわけにもいかない。
 通夜式は1時間。式場のスペースでは焼香台に3人が並んで焼香してもらうのが限界。行列ができる。列の後方は焼香まで1時間待つことになる。

◆ しかし、人は事態が理解でき、次にどのように対処すれば解決するかわかれば混乱しないものだ。そうは云ってもマイクで説明するわけにはいかない。こんなときに一枚のチラシが効力を発揮する。

◆ 通夜/会葬者の方々に一枚の「会葬のしおり」を配った。そのしおりには、奥様からのお礼の言葉が書かれていた。そして、故人のプロフィールが載っていた。小学生、中学生、高校生、大学時代の趣味や活躍が書かれていた。そのあとに息子さんの思いが書かれていた。

「父は、間違いなく幸せな人生を送りました。しかし、幸せな人生を送れたのも父の努力、頑張りがあってのものだと思います。ただ、わたしたちを残して先だったことは罪な事実であり、本人も心残りになったと思います。きっと成仏した後に、天国でわたしたちの事を見守って力を貸してくれると信じています」。
 最後に「葬儀進行担当者からのお願い」を付け加えた。「誠に失礼かとは存じますが、皆様のご協力を賜りたくお願い申し上げます。本日は、ご会葬者多数のため、みなさまにご不便をお掛けすることになるかも知れません。つきましては、以下の点につきましてご協力をお願い申し上げます・・・」

◆ 長い行列で待っている会葬者のみなさんは、熱心に「会葬のしおり」を読んでおられた。行列は乱れることなく、通夜式1時間で400名の焼香を済ませることができた。そして、焼香を済ませた会葬者は、迷わず2階のお清めの会場へ順次進まれた。

◆ 無事、葬儀が終わった。奥様からお礼をいわれた「本当に何から何まで、配慮してもらい。心のこもった葬儀ができました。ありがとうございました」
 今年一年、締めくくりに良い葬儀できて感謝した。

きょうの「ブレイクタイム」

平成29年9月23日(土)

日野皓正児童虐待について

 ミュージシャンからの意見。なるほど、ジャズ深いな。

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八幡謙介

<家族葬ネットの思い>

家族葬ネットの愛甲代表のインタビュー動画です。家族葬の表裏をわかりやすく解説しています。

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◎2017年1月31日 「おくやみ」欄のアーカイブ・ページを開始。最近、著名人のおくやみ欄に掲載される葬儀に家族葬が増えているので、概要をしるため。

◎2017年1月27日 「リンク集」のページを開始。

◉2016年4月8日 「死と終末期の延命治療」のページに「参考資料」欄を設け、「寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか」の記事を追加。

◉2016年1月29日 「家族葬ネットのヘッドライン」を追加。

2015年10月27日 「おくやみと合掌」と「社長のぼやき」を更新。

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◉別冊宝島「新しい葬儀の本」に家族葬ネットが紹介されました。2015年2月13日発行。

◉家族葬に似合う「ワイン葬」をアップしました。4月1日

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