焼香とその由来


 焼香は、抹香(まっこう/シキミの葉や皮を粉にした香/シキミ:モクレン科の常緑小高木。春に薄い黄白色の花が咲く。実は猛毒)か、線香でおこないます。

宗派でちがう焼香の回数

 焼香は宗派によって作法、回数がちがいます。


■真言宗:仏・法・僧という三宝にささげ、三毒(根元的煩悩/むさぼり、いかり、おろかさ)という三つの煩悩(ぼんのう)を消し去る意味で、3回おこないます。

■浄土真宗:本願寺派は1回。真宗大谷派は2回。額に押しいただかず(うやうやしく頭の上にささげないで)に香炉にいれます。

■曹洞宗:2回。1回目の焼香を「主香」、2回目を「従香」と呼びます。

■日蓮宗:3回

■臨済宗:1〜3回

■浄土宗:1〜3回

■天台宗:1〜3回

 

由来

 焼香の由来は、人は死んで中陰(ちゅういん/49日間)をさまよっている間「意生身(いしょうじん)」という姿の見えない存在となり、香りだけを食するので「食香(じきこう)」ともよばれます。このため、香炉を絶やさないようにしたり、樒(シキミ)など香りの強い植物がそなえられた(お葬式をどうするか/PHP新書)という説明があります。

 一方で、枕飯や枕団子もそなえるのですから矛盾しています。
 むしろ、ドライアイスなどがない昔に香で死体のにおいを消したという説の方が有力かもしれません。それにハエや害虫などを防いだり、殺菌作用を期待していたのかもしれません。その意味では、焼香を「何度もやると、亡くなった人に『おまえ、くさいぞ』といっていることになります。そう考えるとやめたほうがいいかもしれませんね。(お葬式をどうするか/PHP新書)」

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