数珠(じゅず)はサンスクリット語で「ジャパマーラ」といい、「数を取る」という意味だそうです。
ヒンドゥー教の神さまは異名の数が多く、シヴァ神でも108の名前がありました。このため108の名前をもれなく唱えるための必需品だったのでしょう。
仏教でも108の煩悩を消し去るために108回念仏を唱えます。まさに、お念仏の回数を数える計算機。だから、数珠の数は108個が基本です。今は数の少ない略式が一般的です。
また、キリスト教のロザリオも同じ起源を持つようで、その使い方は、聖母マリアへの祈り(天使祝詞、アヴェ・マリア)を繰り返し唱える際にその回数を確認するために用いる道具です。