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< ■葬儀の優先順位(誰のための葬儀か)
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これからの葬儀は「何を優先して葬儀をするか」です。消費者が選ぶ時代に入りました。優先課題を「故人と家族の別れ」なのか、「世間体を気にする別れ」なのか、「風習や習慣にまかせる別れ」なのか、あるいは「葬儀社が決める別れ」なのか、どれを最優先させるかによって変わります。
誤解のないようにいっておきますと、一般的の葬儀も「故人と家族の別れ」を大切にします。問題はそれを一番目に大切にするのか、二番目なのか、三番目なのかという優先順位です。
「故人と家族の別れ」を最優先にしますと葬儀の内容はガラッと変わります。
< ■通夜をご家族で過ごすのは、本来の姿>
通夜と葬儀は家族だけ、告別式に一般の人を呼ぶ。これが本来の葬儀の姿でした。今でも地方にいけば、そのような葬儀が主流です。
戦後の高度成長で産業都市を中心に企業への帰属意識が強まり、新たな共同体として企業共同体が成立していました。この企業共同体での冠婚葬祭は、年々規模が拡大し、日ごろお付き合いのない人でもおなじ会社仲間として参列するようになりました。
ただし、休暇を取って昼間の告別式に出席するほどの関係ではないので、夜の通夜へ参列するようになりました。遺族にしてみれば、仕事帰りで食事もせずに弔問に来てくれるのだからと、食事を用意するようになったのです。
その企業共同体も終身雇用制から成果主義へ移行する中、解体していきました。もう一度、通夜、葬儀を遺族の手に戻す時代になったのです。
< ■優先順位がかわれば形も変わる
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おなじ仏式葬儀でも、「故人と家族の別れ」を優先すると、仰々しい祭壇を必要とはしません。例えば、故人の好きだった花で棺のまわりを飾り、その棺のまわりを僧侶とご家族で囲む葬儀も可能です。
故人は僧侶とご家族に囲まれながら式の中心にいます。僧侶は、ご家族の表情から悲しみを受け止め、儀式の説明をまじえながら供養します。
ご家族は、僧侶の供養にいっしょに参加しながら、心より追悼します。本来の家族葬です。
つまり、同じ儀式の中味ながら、優先順位がかわれば形式もかわります。通夜のお食事もこの棺のある同じ部屋で故人といっしょにゆっくりと最後の晩餐を過ごされてはどうでしょうか。

<■食事も変わる >
通夜の料理もいろいろと工夫ができます。ご家族だけですから、費用もあまりかかりません。故人の好物を取りそろえてもいいでしょう。
< ■祭壇も変わる >
かつて故人は生前「今度生まれ変わるならパリジェンヌになりたい」といっていたそうで、祭壇はご家族と相談してパリと関係のあるロートレック、ルノワール、ユトリロ、モネ、セザンヌなどの絵画(といってもポスターですが)を何枚も飾る祭壇にしましたこともありました。

< ■心のこもった葬儀に >
通夜のときに、例えば、故人への贈り名を命名するにあたり、ご家族のみなさんで故人の思い出を語る場にしてはどうでしょうか。いろいろな例は、「実録:今月の家族葬」をクリックしてください。私たちは、ご家族のご要望を形にする葬儀を目指しています。「こんなこと無理かな」と思わず、なんでも相談してみてください。
ご家族のみなさんが故人に「こんな葬儀をしてあげたい」という想いが、故人をほんとうに供養する行為だと思っています。

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