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■本来は生前戒名
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| 位牌 |
戒名(かいみょう)とは本来、「もともとは、出家し、受戒(仏の定めた戒律を守ると誓うこと)をすませて仏道修行の途上にある人にあたえられたのが戒名」でした。(「葬式に坊主は不要」と釈迦は言った/はまの出版)
あるいは「戒名とは、お釈迦さまが示された守るべき規律、すなわち戒を受けた人に授けられる名前のことです。すなわち三帰戒(さんきかい)=仏・法・僧の三宝に帰順(きじゅん/反抗心をすてて従うこと)すること、仏を師匠とし、法を楽とし、僧を友にすること、この三帰を仏教の師匠より受けて仏(ほとけ)の門に入り、入った人につけられる名前のことです(仏事・仏教の基礎知識/講談社)」
ちなみに、「戒名」という呼称は禅宗系に多く、浄土真宗では「法名」、日蓮宗、真言宗では「法号」といいます。
■いまは死後戒名
本来は、生前に与えられる仏門の名前ですが、いまでは死者への贈り名と言われたり、本来の意味とはちがってうけとられています。この死後戒名は、室町時代の高貴な階層からはじまり、江戸時代に定着したといわれています。それまでは僧侶同士の葬儀か出家者の葬儀しか、おこなっていなかった僧侶が、「江戸時代になって葬式をすることを命じられたため、とりあえず死んだ人を出家させるという形式がうまれたのが、今の戒名だといわれています(お葬式をどうするか/PHP新書)」
■戒名もお金次第
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| 仏壇 |
死んでしまっては、ほんとに信者になる気持ちがあったのか、あるいは戒律をまもり、実践するのかできるのか、死者の口から聞くわけにはいきません。
出家なし、実践なしでは、試験の結果には関係ない裏口入学ににています。皮肉にも、戒名料の相場が30〜100万円だそうですが、裏口入学の相場もそれぐらいだそうですが、偶然の一致でしょうか。
そのため、戒名料は「今にいたって絶大な寺の収入源となり、根本的な戒名にたいする意味合いや、その時代的な背景を無視して、葬儀の場を借りて単純な金銭売買されるようになってしまった(大往生の値段/近代文藝社)」との批判が絶えません。
■これからの戒名
しかし、戒名は必要ないと決めつけることはありません。「故人をしのぶに、心地よい戒名もある。戒名から故人生前の生きざまを伺い知ることもできる。また、生前と没後を戒名という改名で、残された者の意識のなかで、故人との決別を促すはたらきもある(大往生の値段/近代文藝社)」のです。
また、仏教界からの反省の動きもあります。「これまで仏教界内部からは戒名問題改革の動きは起こらず、一般の人々には僧侶不信がある。自然葬や葬儀不要論も広がりつつあり、このままだと仏教否定につながりかねない。議論を尽くして、不透明な戒名のあり方を改革すべきだ」(井上信一氏/財団法人仏教振興財団理事長/朝日新聞98年9月1日付)という提言をはじめ僧侶からの改革もおきています。
「生前戒名ネット」では、戒名を生前に受ける本来の姿にもどすために環境づくりをすすめています。 |