「古事記」「日本書紀」に記される「記・紀」神話には、アジアの各地に伝承される神話に良く似た話が数多くもりこまれています。
 天つ神の命を受けて日本国を造った二柱の神、伊邪那岐、伊邪那美の話も、大洪水ですべてを失い、唯一生き残った兄妹が子孫をふやすというアジアの神話ににています。
 そして、伊邪那岐(いざナギ)、伊邪那美(いざナミ)の名前からは、「凪(なぎ)」と「波」を読み取ることができます。私たちの祖先が、海を強く意識していたことがわかります。
 視聴率の高かったNHKスペシャル「日本人はるかな旅」では、日本人の起源を氷河期時代の北東アジアや東南アジアの幻の大陸「スンダランド」から来た大陸の人々を縄文人の起源に求め、その後、中国長江下流域や朝鮮半島などから渡来した弥生人と縄文人の共存・融合により今の日本人が誕生したと展開しています。
 日本の太平洋沿岸部、九州、中国長江流域から四川省までつながる舟葬の歴史は、弥生人の誕生と縄文人との融合を裏付け、しかも死後海に旅立つ死生観を共有する古代文化歴史でもあります。
 この「舟葬アジアンルート」は、古代文化のアジアンルートであり、日本人の起源をたどるルートです。
 さらに「舟葬アジアンルート」は、幻の巨大文明、四川省の「三省堆」につきあたり、古代ロマンとミステリーをかもしだしています。
 そして今後、多くの文化人、研究者などの協力と助けをかりながら、この「舟葬アジアンルート」を古代ロマンとミステリーを探る文化事業の基点として発展させたいと願っています。
 最後になりましたが、みなさまの暖かいご理解とご支援・ご協力を得て、この「海洋舟葬」そして「舟葬アジアンルート」の事業化をぜひとも成功させたいと願っています。
 みなさまのご協力を心よりお願い申し上げます。