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< 特 徴 >

●近年、「死んだらお墓」という形式に疑問を持ち、送葬は故人の遺志で自由におこないたいという考えから、散骨を希望される方がふえてきました。「送葬の自由」という権利意識がベースにあるようです。

●自由といっても路上にご遺骨をまくわけにはいきません。土地にご遺骨を埋葬するには「埋葬法」の制約をうけます。この埋葬法は散骨を予定していませんでしたので、散骨は規制外になります。
 しかし、陸地には、所有者が必ずいて、所有者の許可なくして散骨することはできません。このため、散骨の大半は、手続きの難しい陸地での散骨よりも、海洋散骨が主流です。

●海洋散骨の場合、自主規制もあって、パウダー状にしたご遺灰を、沿岸20キロ沖の大海原に散骨します。

●家族葬ネットでは、仏教が日本に伝来(538年)する以前からあった、「魂は、舟に乗って天国へ逝く」という日本人の死生観にもとづき、和紙の古代模型船にご遺灰を乗せ、散骨する海洋舟葬を行っています。

       

< 実 例 >

 葬儀は花の家族葬を無宗教で行いました。お墓は田舎にあるが、ほとんど帰ることもないし、亡くなられたご主人は釣りが好きで、時間があれば舟にゆられて魚と戯れていたそうです。
 いろいろ悩んでおられましたが、お子さまたちの勧めもあり、海洋に散骨することになりました。
 当日は、ご家族とご親戚、ご友人、総勢15名で船にゆられて、相模灘沖へ。真っ青な海に、ご遺灰を還す。好きだった日本酒を海に供え、ご冥福をお祈りしました。
 下船の後は、参加者がそろって横浜の中華街に出向き、中華料理の精進落としをいただきました。

< 問 題 点 >

 海洋葬の問題点は、なんといっても自然の海が相手ですから、日程を決めていても嵐が来れば、順延になりますし、嵐でなくても、ちょっとした時化でも出航できません。
 日程は、自然まかせと、のんきに構えてもらうほかありません。
 さて、最大の難問は、日本人のお骨信仰、お墓信仰です。お墓で供養しなければ成仏できないと信じている人には、散骨は異教徒のなせる業です。
 このため、故人の遺言に散骨とあっても、家族会議では一部散骨一部お墓の分骨になりがちです。残されたご遺族の気持ちもよくわかります。海がお墓だと思ってくれといわれても、供養する特定の場所がありませんから、不安になるのでしょう。
 インドの人のように遺灰には興味はなく、荼毘に付し、その煙と共に魂が天空高く大宇宙に還っていくという壮大な想像力を持つまでは、まだ散骨は主流にならないかもしれません。

 

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