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1. 家族の想いを形にしましょう

     
 

 最近、形式的な葬儀ではなく、自分たちの形で故人を心から送り出したいというご家族がふえてきました。
 そんな素敵な葬儀を創るには、あなたやご家族の想いを形にすることが大切です。

 日本人は自分の思いを表現するのが下手だといわれています。でも、故人といっしょに過ごせるのは、これが最後ですから、思い切って言葉にしたり、形にしましょう。大声で泣くのもいいでしょう。家族葬ですから、はずかしくありません。家族葬の本当の良さはそこにあります。

 故人が幸せににっこりと旅立てるように、あなたに今なにができるか、考えてください。そして、それを形にしてください。

 

 

   2. ストーリーシートでヒントを見つけましょう

     
 
 そうはいっても、色々な想いがめぐり、どう表現していいのか悩みます。そんなとき、私たちは故人の人生を振り返る「ストーリーシート」をみなさんにお渡ししてます。

 このシートの質問事項にそって、故人の人生や思い出を記入していただければ、どういう式をしたらよいか、いくつかのヒントが浮かび上がってくるような仕組みになっています。

 ご家族のみなさんといっしょにこのシートを基に意見を出しあってもらいます。ご両親のことは何でもわかっているつもりでも、兄妹の年齢がちがいますから、そのときどきの思い出や記憶も兄妹によってちがうものです。このシートに記入しているうちにお互いに知らないご両親の人生が浮かびあがってくるかもしれません。
 
 例えば、故人が好きだった音楽(曲)をCDや生演奏でながそうとしたとき、選曲の過程で子供たちが知らなかった故人の人生・ドラマが語られるかも知れません。


 カラオケでは演歌しか歌わなかったお父さんも、若いころはお母さんとブランデーを片手に「ムーン・リバー」を口ずさんでいたかもしれません。「ムーン・リバー」はお父さんとお母さんの青春。その曲を子供たちが演奏したら、これ以上の弔いは無いのではないでしょうか。

 実は、お坊さんも戒名を付けるとき悩むんですね。故人をあまり知らない場合が多いですから。そんなとき、このシートは役立ちます。このシートで感情移入ができますから、良い戒名が浮かびますし、お経も力が入ります。

 

 
  3. 祭壇は故人を囲めるよう配置しましょう
 
 

 仏式や神式の葬儀では、お経や祝詞を何度もくりかえして、故人にこの世との別れを知らせ、無事あの世に旅立つよう供養します。無宗教のお葬式では、お経や祝詞にかわって、ご家族の哀悼の気持ちで故人をとむろいます。

 どのような形式でも、通夜では故人に対して「ありがとう」「あなたに会えて幸せでした」と気持ちを込めてささやいてあげることが大切です。そのためには、最初から故人の棺をみなさんでかこめるように配置した祭壇が望ましいのです。家族葬の良さは、形式にとらわれないことです。

 仏式葬儀でも、祭壇は作らず、棺のまわりを飾りだけを花で飾り、その棺のまわりをお坊さんを中央にご家族で囲み、お経をあげてもらったこともあります。(ただし、この場合、慣れていない僧侶は無理でしょうが)

 式場の都合もあるでしょうけれども、故人のお顔を見てあげられるようにしたいものです。

 

 

   4. 通夜料理にも個性を発揮してみましょう

 
 
  通夜式のあとの通夜料理も、自由に発想してみましょう。
 「セットですから」とカタログの料理を押しつける葬儀社をよく見かけますが、寿司、天ぷら、煮物だけが通夜料理ではありません。

 私たちの葬儀では、ご家族で良く一緒に行かれていたレストランの料理を配達してもらったり、故人の好きだった手作り料理を持ち込んだこともあります。通夜の料理もいろいろと工夫ができます。故人の遺志で通夜振る舞いをパーティ形式にしたことがあります。オードブルとサンドイッチ、フランスパンそれにワインと温かいスープ。部屋の周りには故人の思い出の写真がギャラリーのように飾られていました。

 そして、食事の場所も故人の祭壇(棺)がある部屋で、故人といっしょに最後の晩餐を共にされることをおすすめします。(式場によっては出来ないところもありますが) 
 

 

 
 

   5. 想いは声に出すのが一番大切

 
 
 よくお坊さんが、人間亡くなったら魂が体から抜けだして、泣きながら自分の体に集まっている家族をながめていますよといいます。瀬戸内寂聴さんは、お姉さんが亡くなられたとき、声をかけたら口がパクパク動いたそうです。死んだ直前は、全部の感覚がいったん戻ってくるのではないかとお話しされています。

 それを信じるかどうかは別にして、最初に言いましたように、あなたの想いを形にする、声に出すことが大切です。「ありがとう」「あなたに会えて幸せでした」と声に出して伝えましょう。声に出さないと伝わりませんよ。心臓は止まっても、脳そのものは反応しなくても、細胞は2、3日は生きているそうです。それが証拠に、爪も髪も死後2、3日はのびます。

 せっかくの家族葬ですから、おもいっきり感情を表現しましょう。あなたとご家族のみなさんが一つの想いになれたとき、きっと素敵な葬儀がつくれます。

 

 
 
         
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